『ジオストーム』にノックアウトされた話
海外へと出かける飛行機の機内サービスで発見。愉快な映画だという話はなんとなく聞こえてきていたけど、あまり気にせずスルーしてしまった映画だった。
上映時間もちょうどいいし、なんとなく観てみるか…と。
すごく面白かった…というか楽しかった!
正規の大傑作!とか〇〇を超える感動が〜とかそういう話ではなく、ぶっ飛び映画として手堅く面白い!
1500円の牛丼を食わされた気分だ。
世界を救う天才科学者がジェラルド・バトラーって時点でヤバいことに気付くべきだった。
世界の危機!主要都市の破壊!権力と陰謀!イカしたジョーク!ロマンス!家族の再生!やったー!最高!
一緒に観た人は「よくあるタイプの映画」と言ってたけど、それらのありがちな各要素を結構しっかり固めあげていた印象だ。
予告のイメージからディザスタームービーだと思い込んでいたらそんなこともなく、主軸はサスペンスとアクションと…愛なのか?
スタートとゴールが娘さんなのはよくわからないけど締まりがいい。家族の再生なんてありがちなのかもしれないけど、それはきっとみんなが共感できるからだ。
ダッチボーイは世界を救う発明だったと同時に、この映画を成り立たせる大発明だったわけで、物語の起点でありながら登場人物の動機にも作用して、地球を脅かす超兵器でありながら舞台演出までこなす有能ぶりであった。
個人的には『シン・ゴジラ』でいうゴジラだと思っていて、あの存在さえ飲み込んでしまえばあとはすんなり楽しめるような仕掛けだった。
お気に入りのシーンは雷が降り注ぐ中でのカーチェイス。
シークレットサービスの彼女があらぬ戦闘力で敵を蹴散らしていく爽快感!バック走行で追跡者を狙い撃ち!
あの一連の流れは神がかってたと思う。こういう映画にはキチンと盛り上がるところが必要だよ!
その他にもアメリカンジョークの応酬と回収と…心地いい台詞回しでニヤニヤさせられる。
なんだか軽くお酒を飲みながら地上波で再放送を観たいタイプの映画だった。
ついバカにしたくなる作りだけど、かなり金がかかってそうだ。
素直に楽しかったけど、何かがおかしい。
何がおかしかったのかは未だにわからない。