ウルトラ作戦◯◯号

映画の感想を中心に日々のことをつらつらと書いていきます。

『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』で泣いた話

あけましておめでとうございます。

 

年末から何かと世間(僕のタイムライン)を騒がせている平ジェネFOREVER、やっと観てきました。

 

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX

 

 

泣きました。

 

ええ、もう。成人男性が。

ちびっこが目を輝かせている横で。

何度も何度も、こらえきれず。

泣きました。

 

どこがどう素晴らしいか、並べ立てていってもいいんですが、

そこは素晴らしき先人たちの感想ブログならツイートで語られ尽くされているので、

特にググっと来た部分を書いていきます。

 

 

①虚構の仮面ライダー

本作のメインテーマであるこちら。

明確なアンサーを出すのが創られた存在の戦兎と記憶と存在を繋ぐ良太郎(ウラタロスだけど)なのがとてもグッとくる。

 

何よりこの理屈だと、いつも通り(?)召喚された歴代ライダーもある意味「本物」なんですよね。

アーカイブ音声と当時SEと演出と、何よりとびっきりレジェンドの客演で裏付けられたあの「本物」感はやはりこの理屈があってこそではと。

今目の前で世界を救ってるのは紛れもなく、あの時テレビで応援してたライダーなんだ!と心を突き動かすパワーが確かにありました。

 

 

②制作側の気合

佐藤健本人の出演もさることながら、明らかに他にも色々やろうとした形跡がある気がする。(菅田将暉をキャスティングしようとしたとかしないとかの話あるので)

 

もし仮に、今回アナザーが登場したライダーを本人客演させようとしていたなら、その心意気だけでもカッコいい。

そしてこのクオリティにそれが純粋に乗っかっていたなら相当な化け物が誕生していたのでは…とも思っている。

 

実現しなかったのが悔しいところだが、

遺跡のアークルから強制的にウォッチを生成するゲイツくんがなんとなく面白かったから許す。

 

 

③ライダーキック

過去のお祭り映画の記憶も薄れているので、明確なことも言えませんが…。

一斉ライダーキックというものに一番真摯に向き合った映画ではないでしょうか。

 

あのシーンだけでもかなりのパワーがあったのは確かで、

特にダークネスムーンブレイクで夜になるのが感動ポイント!

何よりアナザーライダーはそのライダーの力で倒さなければいけないというジオウの理論とクウガの見せ場を融合させたラストのキックは鳥肌ものでした。

 

 

と、基本的には大絶賛したい映画なんですが、

今度は逆に少し気になったところをあげます。

 

①アナザークウガとか作劇とか

劇中ではアナザークウガが生まれてクウガの歴史がなかったことによって、

平成ライダーの歴史がなくなったとありましたが、

この展開に1人で勝手にびっくりしてました。

 

これは僕の解釈が単に間違っていただけなんですが、僕は

「今までのライダーの歴史がなくなっているから次のライダーが生まれていく」というのがジオウの世界観だと思ってたんです。

 

タイムジャッカーの干渉は僕らの時間で言えば毎週仕切り直して行われていますが、それらは2000年、2001年…と行われているわけで。

つまりジオウの世界観は

「2000年から毎年ライダーの活躍がタイムジャッカーによって食い止められ続けて、何も世界の危機が訪れないまま2018年に至った」世界だと思ってました。

 

なので僕の考えだと

アナザークウガが生まれて平成ライダーの歴史がなくなるのではなく、

アナザークウガが生まれたからこそ、アギトが生まれる歴史が整うはずでした。

(アギトがクウガとの繋がりを示唆していたりするのでちょっとややこしいですが)

 

なので、映画館で「あ、違うんだ」とひっそりと驚いていました。

 冷静に考えれば確かにな?とも思うんですがね…(笑)

 

この例だけでなく、時間改変ものって情報の明かし方がすごく難しいんですよね。

どうあがこうと全体の時系列と登場人物が辿る時間は異なってくるわけで、

今回みたいにその時間への干渉者が複数いる場合や、謎解きが絡むと余計難しい…。

 

ものすごくうまく処理していたかと言われれば、ちょっと違う気もしますが、

難解でも僕は観ていて楽しかったです!

 

②主題歌

やりたいことはわかるんですが、個人的にはパッとしませんでした…。

別に新規に曲を作っても良かったんじゃないかなと思いながら、

いやむしろ普通にメドレーにしても良かったんじゃないか…とも考えながら、

不思議な気持ちで劇場を後にしました。

だとしても、エンドロールのスライドショーは少しぐっとくる。

 

③戦兎はどこから

結局あの戦兎たちはジオウ世界の戦兎ではないんで…すよね?

もはや演出と演技のパワーであんまり気になりませんでしたが、ラストの演出良かっただけに終わった後に振り返って1人で???となっています。

 

ともあれテーマもテーマなので、戦兎もすごくいい先輩感が出ていて嬉しかった。

毎年先輩側のライダーの信頼感というか安心感には言いようのない喜びを感じますね…。

 

 

年始から素直にもう一回観たい!と思える作品が観られてとても気分がいいです。

ああ、仮面ライダーかっこいいなぁ。

久しぶりに何か観直そうかなぁ。

 

 

ライダーだけでなく、今年は好みのエンタメ映画がこれまたたくさん公開されるので、

置いていかれないようにしっかり目撃していこうと思います。