『劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly』で人気コンテンツの熱量を体感した話
知り合いに誘われて観に行きました。
大人気コンテンツであるところのFate最新作。
『劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly』(長い)。
Fateはなんとなくの知識はあるものの、しっかりと視聴したことはなく、Amazonビデオで第1章を予習して鑑賞。
こういう時は本当に便利だAmazon!
とりあえずこの長いタイトルも、
劇場版→別シナリオだがTVシリーズもある
Fate/stay night→原作名
Heaven's Feel→ルートの名前
II. lost butterfly→第2章
ってことは読み取れるようになって挑戦!!
(つまりFateの知識を踏まえた見方は全くできていません。)
いいやぁ…面白かった!!
しばらくこういったアニメアニメしたアニメ(ド偏見)を観てなかったのもあって、新鮮さと大スクリーンの感動となんやらなんやら…。
繊細な人物描写と豪快な戦闘描写と…切なさとエモさとがしっかり両立されていて、色んな観客の求めているものを満たせていたのではと。
やはり男の子としてはセイバーオルタvsバーサーカーがアツすぎたなと。
第1章は全体的に「日常と非日常」みたいな部分にフォーカスされていて、目玉だった新アサシンvsランサー戦もその立ち位置を強く感じました。
テクニックとスピードとで魅せる戦闘って感じが気持ちよかったですが、今回はもう…
パワー!パワー!パワー対パワー!
って感じがたまりませんで。
前作の工業地帯からのビル街とか高速道路と違ってロケーションも開けてて活用しづらいところを、
大技の応酬とゴリッゴリのCG演出とでとにかく熱く仕上げてきたのが良かった。
ラストのアッパーカットゼロ距離エクスカリバーとかいうエモさの塊みたいな必殺技には心が震える。
いやぁ良いもの見たなって率直に思いました。
前作同様に士郎と桜の描写はこれまた抜群に良く。
お互い足りないものをお互いで埋めあっているものの、大事に感じているものや気にかけている部分がミリ単位でズレている感じがもどかしい。
桜の想いと不安定さとが丁寧に描かれていて、だからこそラストの盛り上がりがなんとも切ない。
終盤に向かっての答え合わせと士郎の事実認知が重なっていく構成はわかりやすいしドラマチックだったなぁ。
Fateとしての目玉はあくまで聖杯戦争なのかなと思ってたんですが、それを丸々舞台装置にして士郎と桜の物語として進めているのが、とても贅沢かつ楽しめる部分ですね。
どう考えても何もかも無事に春なんか迎えられるわけないのに、第3章「spring song」ですよ。どうなる桜ちゃん。
個人的には、士郎の父である切嗣が歪みながら培った「正義の味方」ってものに対して、士郎がどう決着をつけるのかも次作の見どころかと期待しています。
しっかり面白かったから、他も見ようかなぁと思っていたらNetflixで『Fate/Zero』を発見。
観るしかないか…時間がいくらあっても足りないな…。
ただ日々知見が広がるのはなんとも嬉しい気持ちです。
人気作には人気になる確かな裏打ちたる実力があるんだ!と改めて思いました。