『キングスマン:ゴールデン・サークル』が良い続編だった話
今年最初の映画館が2月中旬になるとは思ってもいなかった!ガッデム、インフルエンザ。
いくつかの劇場では終わり始めてたけど、やっと観れた『キングスマン:ゴールデン・サークル』。
前作が好きだったけど今回はどうかな!?と思ったら、心配することもないほど面白かった!
倫理的なこととか展開の部分でもおやおや?ってパートはあったけど、思えばそんなものは前作から満載だよ!
キングスマンにしろ、ステイツマンにしろ組織の全貌が全く見えないのは相変わらずで笑ってしまった。毎度毎度世界の危機なのに、動員人数少なくない?と思ってしまう。
でもおそらく、荒い部分もわざとやっているところが大きい。
いとも簡単に訪れる世界の危機とそれに立ち向かう胡散臭いスパイの戦いという荒唐無稽さをむき出しに、スタイリッシュアクションに落とし込めているのか!と今作になって改めて思った。
復活したハリーも殺戮マシンドッグにはジャッキー・チェン・ファイトを強いられるわけで、スパイのお仕事も意外と泥臭い。
この片足爪先立ちで地に足をつけている感じが、ちぐはぐ感の発端でありシリーズの魅力なのかもしれない。
組織はすぐに壊滅するし、スパイも簡単に死ぬ。それでも世界は何度となく危機から救われているっていう歴史なんだろうな。
マーリン爆死も凡ミス発端なのを忘れるくらい劇的で、前フリもしっかりしてたから少し感動してしまった。スーツでキメた彼の初陣を素直に期待したこちら側の負けだろうか。
他で言えばアルファジェルなんてテキトーな設定だなと思ってたら、ウイスキーの部分で効いてきたりと、絶妙な構成を見せつけられると単純にバカ映画とも言いづらくなる。
相変わらず、奇妙なバランス感覚だ。
ハリーとエグジーの共闘をたくさん観れたし、なんだかんだ大満足だ!最後のバトルがきっちり盛り上がりきってくれるのは個人的な好みだから嬉しい。
ラストの鏡からの結婚式は少し泣きそうになるくらいだった。やっぱり好きなんだなぁ、キングスマン。
第3作やスピンオフの企画もあるそうで、今後も楽しみなところ。記憶を失ってフットルースとかテキトーな名前のハイテク義足をつけたマーリンが暴れまわってくれるのを期待しながら、次回作の続報を待ちます。
『ダークナイト』がバットマン実写化として面白かった話
作業しながら適当に流す映画を探していて、これまたNetflixで『ダークナイト』を久しぶりに観てみた。
ダークナイト・トリロジーは面白いけど、見直す機会があまりなかったなぁ。
初めて見た時はバットマンの知識は『バットマン・ビギンズ』に出てくる情報しか知らなかったので、ジョーカーっていう強い奴が出るらしいという微妙な誤解を持ったまま観たことを覚えている。
その後、ビデオゲームのアーカムシリーズをプレイして少しバットマンへの見識を深めた上での再視聴。
やっぱり面白かった!
善悪とか正義とか倫理を揺るがしてくるジョーカーのおかげで、バットマンの狂気も際立つしジョーカーも好対照に…とうまく進んでいく。
2人の関係はそれこそアーカムシリーズでも触れられていたし、『レゴバットマン ザ・ムービー』でもデフォルメしてギャグにされてたから、きっと避けては通れないんだろう。
レイチェルが死ぬのがやっぱり衝撃だった。
一回助かるし、ゴードンは生きてるし、ハービーに気を取られてあんまり気にしてなかったらドカン!だから。それでもジョーカーを殺せないバットマンはある意味狂ってるよなぁ。
今となってはハービーの顔面が油まみれになったらもうニヤニヤしちゃう!ヒーローもヴィランも誕生のワクワク感ったらないよ!
でもコミックをリアル路線で実写化する時のこっ恥ずかしさが感じられないのが不思議。ライジングの時はもう少しコミックぽかったから、やっぱりジョーカーとかトゥーフェイスっていう人選も良く働いてるのか。
クライムサスペンスっぽい話運びだから余計素直に楽しめた。
キャラクターの解釈が上手というか、理解を促される感じ。ジョーカーも自分がイメージしてるキャラクターとはちょっと違うんだけど、有無を言わさぬパワーがあるのはビシビシ伝わってくる。
船が爆発しなかった時のちょっと寂しそうな顔が切ない。湧き出る狂気を共有したかったのか…少し可哀想だなぁクソ野郎だけど。
倫理的な主題とかヒース・レジャーの怪演とかが気になってあんまり意識しないけど、ゴッサムを駆け回って悪と戦うバットマンの映画としてとても楽しめた!ラストもイカしてるし!
次の単独映画も忙しく街を守るバットマンが観たい…出来ればそのままベン・アフレックで!
『GODZILLA 怪獣惑星』が心に響かなかった話
まさか一発目の記事がこの映画になるとは思ってもいなかったけど、観てしまったものはしょうがない。
気がついたら公開終了していたが、先日入会したNetflixで配信していたので景気付け(?)で観てみることにした。
正直に言うと、事前情報も公開後の評価も自分には何も響いていなかったから放置していた。
実は、良い意味でも悪い意味でもゴジラにはそこまで思い入れがない。
特撮も怪獣も好きで、ゴジラも好きなのだけれど、のめりこめるかと言われればそうじゃなかったりする。
うまく言えないが、東宝特撮特有の空気感に未だに馴染めていない節がある。
だから、ゴジラ自体がどうなろうとそこまで拒否反応が出ないと自分で思っていた。
変に突き抜けていた『シン・ゴジラ』もすごく面白いと思ったし、アニメゴジラが発表された時も「これから色んなゴジラが観られるのか!」とちょっとワクワクした覚えもある。
『魔法少女まどか☆マギカ』、『仮面ライダー鎧武』と『楽園追放』くらいしか観てないが、虚淵脚本もなんだかんだ好きだったりする。
結局、あまり楽しくなかった!
キャラクターにいまいち感情移入が出来ず、ゴジラもそこまで活躍しなかったので、単純に楽しめるポイントが少なかった。
人物造形は今後どんどん深まっていくのかもしれないが、一作目のつかみとしてはまあまあ失敗だったのでは…と思っている。
ゴジラ憎悪MAXの主人公の気持ちもわかるけど、狂気に駆られているというよりそこそこやばい奴って印象だ。
彼が指揮権獲得した時の絶望は、おじいちゃん移民船が爆発した時やめちゃデカ親玉ゴジラが登場した時より大きかった。
状況説明とか導入の慎重さもあって、「アニメでSF全開のゴジラをやる」って言われて想像してたモノよりかなり落ち着いてたことも残念に思ってしまう。
同様に人間が知を結集して怪獣と戦う『シン・ゴジラ』とも怪獣だらけの森を突き進む『キングコング:髑髏島の巨神』とも違ったヘンテコリンな印象を受けた。
(そもそも怪獣惑星とか言うんだったら、かませ犬でいいならもう何体か怪獣出して欲しい)
というかあのゴジラよりもとてつもなくデカいゴジラが!って展開の割にはそのデカさがわからない。
比較する対象が山と草と木と…だからもうわからない。
劇場で観ていれば少しは感じられたのだろうか。俺が悪いんだろうか。
と、ここまで良くないオタク剥き出しの呪詛を並べ立てているものの、メカデザインはカッコいいと思ったし、終盤のホバーバイクを使った陽動作戦は地味に楽しんでいた。
土台を敷くことに注力したのなら、次はもっとわかりやすく盛り上がる作品だと嬉しい。
多分原住民の信仰の対象になってる放置メカゴジラが暴れまわってくれることに期待してる。
反省点は映画館で観なかったこと。でも続編はまたネット配信で観ればいいかな、なんて思っている。
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